機内で使える電子機器とは?
航空機内での電子機器使用についての一部制限の緩和が2014年9月1日より実施されてい
ます。これにより、これまで離着陸時に利用できなかった電子機器や、使用を大きく制
限されていた電波を発する機器の利用範囲も拡がりました。
いままではどうなっていた?
規制緩和以前には、航空機の安全な運航に支障を及ぼす危険性があるため、機内での電
子機器の使用は航空法で厳しく規制されてきました。
具体的には「ドアが閉まったら全ての電子機器の電源を切る」、「電波を発しない
機器はアナウンスが入る離着陸前後の上空飛行中なら使える」等のルールがありました。
しかし航空機の安全な運航に支障を及ぼすのではないかという懸念がおおむね払拭さ
れたことにより、米連邦航空局(FAA)から許可が下り、その後日本にも規制緩和が導
入されるに至りました。
規制緩和の内容とは?
国土交通省が発表している主な見直し点は、以下のとおりです。
[1] 電子機器から発射される電波に対する航空機の耐性に応じて航空機を区分し、その
区分ごとに使用可能な電子機器と時間帯を拡大します。
※航空機の耐性の区分により運用が異なりますので、ご搭乗の航空機内で使用可能な電
子機器については、各航空会社にお問い合わせ下さい。
[2] 着陸の後、滑走路を離脱し誘導路に入った時注)から、全ての電子機器が使用可能と
なります。
注)誘導路がない空港については、着陸の後の滑走が終了し駐機場に向かった時
具体的には国土交通省が公開している図をご紹介します。
※タイプ1の航空機で利用する場合
細かな規定があり一概には言えないようです…。
航空会社によって制限の内容が違う場合があるため、航空会社のHP、機内に備え付け
られている説明書や、キャビンアテンダントに確認するのがよさそうですね。ま
た「離着陸時」の定義も航空会社によって異なるため、事前に確認しておきましょ
う。
しかし電子機器の規制が緩和されることで、飛行中にできることが確実に増えました。
電子機器で資料を読んだり、メールをしたり。さらに電子書籍を読むことができたり、
ゲームをしたり、動画を視聴することも可能になったのです。
離陸直後、水平飛行になる前のこんな写真を撮ることもできるようになりました…
注意事項をしっかり確認し、より快適で充実した空の旅をお過ごしください。